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アステラス製薬

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アステラス製薬

日本第2位の製薬会社、アステラス製薬です。イクスタンジの価値最大化と「Fezolinetant」「エンホルツマブ ベトチン」の開発成功が今後の経営課題となります。そして、約2000人の国内MRの人員整理も一つ注目すべき点であると思われます。

アステラス製薬の企業研究

アステラス製薬の沿革

2005年4月1日に山之内製薬と藤沢薬品工業が合併して、アステラス製薬が誕生しました。当時ゼファーマという一般医療用医薬品(OTC)を取り扱うグループ会社もありましたが、第一三共に譲渡し新薬ビジネスに集中する事へ。合併当初は、藤沢出身、山之内出身などで派閥などもあったという話ですが、徐々にそういった風土は風化してきているようです。

アステラス製薬の現状

アステラス製薬の経営課題

買収(2019.12.27) Xyphos Biosciences, Inc.買収

各エリアの売上シェア

MR君
内資系製薬会社でありながら、国内事業売上の割合は全体の約30%程度だね。MR→グローバル製品のマーケティングや、海外駐在を目指している方には、チャンスの多い会社かもしれないね!

アステラス製薬の財務データ

売上と営業利益の推移

MR君
イクスタンジ、ミラベクロン、ベタニスなどの自社開発のグローバル製品の台頭により売上、営業利益ともに好調を維持しています。しかしながら、徐々にそれらの製品の特許満了時期も迫っている事から次の対策が必要なフェーズに入ってきているね!

アステラス製薬の重要製品

最重要3製品

イクスタンジ(一般名:エンザルタミド)

イクスタンジ(一般名:エンザルタミド)は経口のアンドロゲン受容体阻害薬で前立腺がんの治療薬です。本製品は、米国のトップファーマであるPfizer社と共同で開発・商業化しております。(起源はアステラス製薬) イクスタンジは2012年に米国で発売された後に日本でも販売が開始されました。現状のアメリカでの特許期間(販売独占期間)は、2026年(日本は、2029年?)までとなっております。特許失効後後発品が販売されますが、本製品は低分子薬なので特許失効後すぐに後発品への切替がなされる可能性が高いと思われます。

ベタニス(一般名:ミラベクロン)

過活動膀胱治療薬であるベタニスは、アステラス製薬創薬のβ3受容体刺激薬です。グローバルで展開しており、特許は2023年まで継続される予定です。現在1500億円超の売上を上げていますが、今後ピーク売上として2000億円を目指せるポテンシャルを持っています。

エベレンゾ(一般名:ロキサデュスタット)

エベレンゾは、透析患者さんへの腎性貧血治療薬です。今後は、透析導入前の保存期の適応も拡大する予定です。低酸素誘導因子-プロリン水酸化酵素(HIF-PH)阻害薬で、赤血球造血刺激因子製剤(エリスロポエチンなど)とは異なる働きで腎性貧血を改善する、ファーストインクラスの「経口投与」による治療薬です。このエベレンゾは、米国FibroGen,Inc.が創薬でアステラス製薬が国内の共同開発権、独占販売権を獲得した新規製剤です。グローバルの販売はアストラゼネカが行う予定です。2022年にはグローバルで2000億円程度の売上を達成するという試算が発表されております。

主要製品の四半期別売上推移

重要製品の中長期売上(予測:世界)

MR君
中長期の売上を予想するとミラベクロンの特許が満了しそうな2023年前後、そしてイクスタンジのアメリカの特許満了を迎える2026年大きな転換期になりそうだね!それまでに現在の開発製品を1つでも多く世に送り出せるのかに注目だ!

Padcev(エンホルツマブ ベトチン)は、6000億円のピークセールスが狙えると、有識者がキートルーダとのコンボデータの結果を受けて予測している。

重要製品の中長期売上(予測:日本)



アステラス製薬のR&D

アステラス製薬の後期フェーズ開発製品一覧

更新:期待の新薬エンホルツマブベトチンがUS承認

このエンホルツマブ ベトチンは、抗体薬物複合体(ADC)という新規のモダリティの薬剤です。この分野では、同じ内資系の第一三共がグローバルリーダーですが、アステラス製薬もADCの開発で定評のある米国Seattle Geneticsと共同で本製剤を開発しております。予定している取得適応症は、「白金製剤およびPD-1/PD-L1阻害剤による治療歴の ある局所進行性または転移性尿路上皮がん」や「尿路上皮がん」です。現在アメリカでは申請中ですので来年第2Qに承認されるかどうか判明する予定です。多くの人がこの承認の是非に注目しております。

https://www.astellas.com/jp/ja/news/21946

6つの重点後期開発製品の最新情報

2020年5月14日決算発表資料より引用

開発製品の予定イベント

2020年5月14日決算発表資料より引用



【アステラス製薬の将来性】

企業の将来性

一言で、2026までは確実に安泰です!ただし、アステラス製薬としてはグローバルトップファーマの仲間入りをすることが目標のようなので、イクスタンジの特許が切れる2026年までに、グローバルで上市予定の新薬を確実に承認獲得して市場に浸透させ、スムーズにブロックバスターへ成長させることが重要です。特に、「エンホルツマブ ベトチン」や「ゾルベツキシマブ」「Fezolinetant」を確実にブロックバスターに成長させることが中期的な目標になると思います。

アステラス製薬の国内MRとしての将来性

先に述べた現在開発中の機体の薬剤がスムーズに売上を上げたとしてもその主戦場はアメリカで、日本のアステラスMRとしての将来性は不透明です。国内の販売額が大きい、セレコックス、シンビコートとライセンス契約の終了が近づいています。そうなると抗がん剤以外のプライマリー領域のMRが担当する製品数が少なくなっていくかもしれません。2019年より期待の導入品エベレンゾが上市されました。今後、同種同効の競合品が次々と上市する予定なので、それまでに市場により早く浸透させることができるかどうかで、今後のプライマリー領域担当者の行く末が変わるかもしれません。セレコックス、ミカルディス、シンビコート、リピトール、スーグラが主力品だった際のMR数をまだまだ縮小できてない状況なので、今後どこかで「希望退職」が行われる可能性があります。

アステラス製薬 MRの年収・報酬・福利厚生

現在のアステラス製薬のMRの年収・福利厚生は、業界内でかなり高いようです。各種手当も、営業手当、日当、単身赴任手当、住宅手当などすべてきっちり用意されているようです。30歳後半くらいで係長級で1000万円超ができるようです。

アステラス製薬の企業風土

働きやすさ、雰囲気などかなり以前と比べて改善されたという現社員の意見も多く見受けられます。有給の取得も自由で、計画的な取得を義務付けているようですのでワークライフバランスも取りやすいと感じます。



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