中外製薬の企業研究
こんにちは、PharmaValueです。今回はオンコロジーの最大企業「中外製薬」の企業研究です。
YouTube 解説
中外製薬について
中外製薬の現状
2002年、スイスの大手医薬品メーカーであるRoche(ロシュ)との「戦略的アライアンス」によりRocheグループの傘下に入った。事実上の買収ではあるが、中外側はあまで戦略的提携ということを貫いている。

財務ステータス

売上収益の変遷(国内vs海外)

企業としては、依然として好調な経営を維持しているけど、その間に海外の売上比率は上がってきている。
実は国内医薬品売上は頭打ちになっているという印かもしれない。国内のMRの方は今後バイオシミラ―対策などに疲弊しそうだ。

領域別売上収益の割合


中外製薬の重要製品
中外製薬の主要製品:直近の売上推移

中外製薬好決算内容
売上1794億円(前年比+16.3%)
営業利益527億円(前年比 54.7%)
製品ポートフォリオより現在の売上水準は、5年後も続いていきそうな気配。
これにプラスして2022年までに申請予定の新たな化合物が6つ以上と、適応拡大プロジェクトが複数。
現在の株価にも納得。 pic.twitter.com/FtT3u84eoR— PharmaValue |製薬会社企業研究員 @大阪 by🇪🇺駐在員(一時帰国中) (@pharma_value) April 26, 2020
中外製薬の主要製品:中長期売上推移(予測)
中長期の経営に重要なポイント
① アバスチンの売上減少を食い止める(処方獲得、バイオシミラー対策)
② テセントリクを早期に500億円超製品へ育成
③ ヘムライブラを1000億円超製品へ育成

中外製薬のバージェタ、アクテムラ、ヘムライブラが市場拡大再算定とは、中外製薬の2021年以降の決算が心配。
— PharmaValue | @ 海外赴任中|製薬会社 (@pharma_value) January 21, 2020
大塚製薬の主力製品「サムスカ」やAZ「リムパーザ」と各社主力製品が軒並みやられている気がする。#市場拡大再算定 #中外製薬 https://t.co/n0MvTKCxTh
中外製薬の開発製品
後期フェーズ開発製品一覧

今後の承認申請時期

総括:中外製薬
今回、中外製薬の情報を収集し読み解いてみましたが、2020年~2022年の3年間は今後10年の行方を占う意味でとても重要な期間になると感じました。
国内の腎領域、骨関節領域は一足先に苦境に差し掛かります。担当MRの方はモチベーションの維持に努めてください。
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