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久光製薬

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久光製薬

こんにちは、@PharmaValueです。本日は、シップ剤ビジネスでは日本のトップリーダーである久光製薬の企業研究です。

久光製薬の企業研究

Youtube解説

久光製薬の企業情報

久光製薬の財務ステータス

製薬さん
物質特許の切れた薬剤のシップ、パップ剤をメインで研究開発しているので、そこまでR&D費は、高額になっていないね。

そして、営業利益は安定的に200億円を超していて優良企業の1つと言えるかもね!

久光製薬の経営課題

事業別売上シェア

製薬さん
下記に、事業別の売上構成比を示しているよ。サロンパスでおなじみのOTC部門の売上が全体の約40%あるね。そして国内の医薬品事業が約50%を占めているんだ。国内の医薬品事業の売上を維持して海外事業での売り上げを伸ばしていく事が今後の経営からするとよさそうだね。

久光製薬の売上収益と営業利益の推移

久光製薬の主要製品

主要製品の四半期別売上推移

モーラス製品売上の医薬品事業収益に占める割合

製薬さん
久光製薬といえばモーラス製品だね。かつては国内の医薬品年間売上ランキングトップ10にも入っていた製品で、久光製薬の屋台骨だった製品だね。

しかし、現在は医療制度の改革によるシップ剤の処方制限や、薬価の減少、ロキソニンテープなどの競合品に売上を奪われたり、と徐々に売り上げを伸ばしているのが現状だ!

それでも、国内の医薬品の約70%はモーラス製品に支えられている。依存度が高すぎるね!

最重要製品「モーラステープ」の売上推移

製薬さん
下記に四半期ごとのモーラステープの売上推移をグラフ化したけど、やはり明確にその売上は現状していてそれは今後も続きそうだね!

主要製品の中長期売上(予測)

中長期の売上予測を見てみると、かなり悲惨な結果となりました。モーラステープとパップに関しては今後の制度改定によっては、一気に減少していく可能性もあります。例えば、1日の処方限度枚数の更なる規制や、テープ関連の消炎鎮痛薬はOTCで代替えすべしとの指針が出たら経営は立ち行かなくなります。そういったリスクは常に抱えていかなくてはいけません。

製薬さん
昨年発売したハルロピは、①パーキンソン領域の他治療も保有している協和キリンとのコプロモーション、そして②既に貼付剤による血中濃度を一定に保つことが優れた臨床効果を生むと処方医に認識されている領域なので、うまくいけば100億円程度は売れるかもね!現に、競合品のニュープロパッチは、同様の貼付剤で120億円超を達成している。

久光製薬のR&D

久光製薬の後期フェーズ開発製品一覧

総括:久光製薬

久光製薬に関してですが、個人的見解ですが、消炎鎮痛領域以外に血中濃度を安定化させるテープ剤・パップ剤に関してはまだまだ経口薬と比べて処方シェアが低いというのが現状です。そして、特許切れ化合物の新規投与経路としての上市になるので、特許期間も短く短い間に投資資金を回収しなくてはいけません。そして、日本国内においては制度改定による消炎鎮痛薬の貼付剤の処方枚数制限も厳しくなっている事から、今後長期的には厳しい局面に陥ると予測できます。現状の開発パイプラインや海外事業の現状を鑑みてもあまりお勧めはできません。



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