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【大塚ホールディングスについて】

大塚HDの抱える経営課題は

大塚HDの財務データ





大塚製薬、大鵬薬品、大塚製薬工場、アース製薬、大塚メディカルデバイスなどの企業よりなっているホールディングスカンパニーです。

大鵬薬品のオンコロジー製品、大塚製薬工場の輸液製品、大塚製薬のニュートラシューティカル製品(ポカリスウェット、オロナミンCなど)、そして大塚製薬の医薬品製品(エビリファイ、レキサルティ、サムスカなど)が中心的な事業となります。

オンコロジー製品はすべて大鵬薬品に任せていると思いきや、大塚製薬独自に開発を行っている抗がん剤もあるようで、この切り分けは外部からではよくわかりません。

グローバル4製品と位置付けている、エビリファイメンテナ、レキサルティ、サムスカ/ジンアーク、ロンサーフはどれも好調で、医薬品事業をけん引しています。

ただし、どの製品もアメリカでの売上が大きいので特許満了後の売上の落ち込みが心配です。 今後、レキサルティの適応拡大やAVP-786などの新製品をグローバルに上市できるのかに注目が集まります。

大塚HDの各事業の売上シェア

各事業の地域別売上シェア(2019年)

上記のグラフを見てみると、大塚ホールディングスの売上の55%は医薬品事業の日本、北米での売上で占められております。また、医薬品事業とポカリスウェットに代表されるNC事業部の売上構成比は、70:30という比率のようです。

大塚ホールディングスの重要製品

グローバル4製品

大塚ホールディングスの根幹となる製品は、「レキサルティ」「エビリファイメンテナ」「サムスカ・ジンアーク」「ロンサーフ」のグローバルで販売している4製品です。

「レキサルティ」と「エビリファイメンテナ」に関してはルンドベック社と共闘して海外で展開している様です。

どれも小分子化合物でアメリカが主戦場ですので、特許満了後の売上減少がドラスティックである事が容易に想像できます。どういった製品でこれらの4製品の特許満了を補っていくのか注目です。



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大塚HDの主要製品の売上推移

製薬さん
エビリファイメンテナ、レキサルティ、ジンアークが今期に1000億円製品に成長しそうだね。

大塚HD主要製品の中長期売上推移(世界)

上記に、中核製品の中長期の売上予測をきさいしております。どの製品も2026年までには特許満了を迎えるので遅くとも2024年までに3つ程度の大型製品を上市させて、現在の中核製品の特許満了に向けて準備をする必要があると思います。時間はあと4年です。エビリファイメンテナの後続品としてレキサルティの長期徐放性製剤(デポ剤)の上市を検討している様ですが、どうなるのでしょうか?

【2020.9】バダデュスタットのPh3発表:有効性は主要評価項目達成も、安全性が未達。アナリストは、欧米でバダュスタットのシェアはほとんど取れないと予測。



製薬さんの中長期予測はnoteで公開しています。



大塚HD主要製品の中長期売上推移(日本)

製薬さん
サムスカ特許切れ後は、導入品とコプロ製品のみで事業継続せざるを得なくなりそうです。
武田薬品とのコプロ品「タケキャブ」とノバルティスとのコプロ品「エントレスト」が売り上げの大部分を占めそうだけど売上計上は開発側のようだね。
MRさん

グローバルの製品売上は好調ですが、一方MRの皆さんが興味のある点として国内で取り扱っている製品群の情報になると思います。

国内では、大塚製薬の精神科、神経内科、脳神経外科、循環器内科、腎臓内科、消化器内科そして大鵬薬品の消化器外科の先生方との人間関係をフルに活用して大きな成果を上げています。

特に、サムスカ、タケキャブ、イーケプラは素晴らしい実績を上げています。

しかしながら、2020年にはサムスカの特許切れイーケプラのアライアンス終了などがありますので、後継のフレマネズマブの価値最大化とサムスカの後発品対策に追われると思います。

サムスカは上市当初より薬価の高い薬剤として有名でしたので、GEからの死守はかなり難しいものと思います。

フレマネズマブは、同様の作用機序の片頭痛薬が3社から上市されるので、神経内科の人脈をどう活用してマーケットシェア1位を取るのか?に注目が集まります。 武田薬品とのコプロモーション契約を行っているタケキャブは、順調に売り上げが推移しており、特許を10年も残していますが既に700億円に達しそうです。契約内容はどうなっているかわかりませんが、これ以上のコプロが必要ないと判断されて武田薬品から契約を切られるような事はないか?心配です。サムスカ、イーケプラ、タケキャブを失うとさすがに国内のMRの人員整理をせざるを得ないと思います。

【更新(2020.2.3)】 Novartisとの「LCZ696(エントレスト)」の日本における共同プロモーション契約締結

2022年の営業利益は期待できる?

大塚HDの主要の開発製品

大塚HDの開発製品一覧(後期フェーズ)

一番注目すべきは、レキサルティとAVP-786で挑戦中の「アルツハイマー型認知症のアジテーション」の適応取得です。

これは、完全にブルーオーシャンですので、一時期の大塚製薬の最大販売製品「エビリファイ」に追随する製品になる可能性があります。

AVP-786は3つのPhase3を行っており、1勝1敗といった状態で3つ目のPhase3続行を先日プレスリリースで発表されました。

これ以外ですと、海外で販売するバダデュスタットは競合が厳しいですが、市場はかなり大きいです。それ以外の製品で大型化しそうな製品は、レキサルティのPTSDとASTX727のMDSぐらいでしょうか。

【更新】注意欠陥・多動性障害(ADHD)治療薬「センタナファジン」/2つのフェーズ3試験のポジティブな結果

【更新】注目の開発製品:SGI-110が臨床試験で主要評価項目達成ならず

【更新】サムスカのプロドラック注射剤 サムスカ経口薬との非劣勢を示す(Ph3)

【更新:2021/3/16】治療抵抗性うつ治療薬「アールケタミン」の日本国内におけるライセンス契約締結

大塚製薬のデジタルメディスン

2017年11月にアメリカFDAより承認を得た大塚製薬のエビリファイ錠に プロテウス社が開発した摂取可能な極小センサーを組み込んだ製品「エビリファイ マイサイト」は、その後どうなったのでしょうか。

2018年10月には「 大塚製薬とプロテウス社 精神疾患領域におけるデジタルメディスンに関する契約を拡大 」をプレスリリースで発表したので販売の準備をしている事は間違いないと思います。この製品は、今までの薬剤という概念を大きく変える製品ですので期待したいと思います。

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エビリファイマイサイトは、患者が「エビリファイ マイサイト」を服用すると、胃液に触れたセンサーがシグナルを発信。患者の身体に貼り付けたシグナル検出器「マイサイト パッチ」で受信し、服薬した日時を把握する。センサーは体内で消化・吸収されず、そのまま体外に排泄される。パッチは服薬状況のほか、患者の活動状況なども記録し、専用の「マイサイト アプリ」に送信。アプリの情報は、患者の同意があれば家族や医療従事者、介護者とも共有できる。

エビリファイマイサイトの続報(2019.12.10)

大塚製薬がこれ以上のプロテウス社の投資に関してNOという返答を出し、リストラが始まったとの情報。この様子だと、エビリファイマイサイトの商業化は難しいと思われる。

【更新:まさかのプロテウス社が破産申請!】

巨額買収のアバニア事業が頓挫の危機?

大塚製薬が巨額買収に打って出た結果が、非情なレイオフへ

2014年12月に、アメリカの製薬会社「アバニア」4200億円という巨額買収を試みた大塚製薬ですが、急性片頭痛薬「オンゼトラ」の販売権返還に伴う減損損失や、情動調節障害治療薬「ニューデクスタ」の過去の ...

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大塚HDへの製薬さんの考えをまとめています(note)

 

製薬さん
製薬さんの大塚HDに対する意見を掲載しています。

 


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