こんにちは、@PharmaValueです。
今回は抗体薬物複合体(ADC)でオンコロジー領域に新しい風を吹かせようとしている第一三共です。今内資系企業で最も勢いを感じる企業です!
第一三共の企業研究
第一三共の現状
第一三共の経営課題

第一三共の財務データ

第一三共の事業・エリア別売上構成比

これからの市場構成を考えるともう少し海外売上比率を上げたいところだね!

売上収益の推移

第一三共の主力製品の売上推移

主力製品のエドキサバン(リクシアナ)は日本・韓国で順調にシェアを伸ばしています。
しかしながら最重要なアメリカ市場でのシェアは1%にも満たない状態なので、この状況を打破することで2500億円の売上は達成できると感じています。
また、第一三共の最も誇れるストロングポイントである「国内販売網」を十分に活かしてタリージェ、ミネブロ、ビンパットの大型化に成功できればまだまだ売上を伸ばせると思います。
主要製品の売上中長期推移(予測)グローバル

主要製品の売上中長期推移(予測) 日本国内

これらの契約内容次第では、いきなり契約解消という事もあり得るので不安はあるね!またネキシウムのAGや、Amgen製品であるプラリア、ランマークのAmgen返還はあるのか?など不透明な部分は多い。。。

【速報】リクシアナが市場拡大再算定で薬価25%減(2020.3.5)
【好調】タリージェの立ち上がり(販売初年度80億円)
【速報】抗CGRP抗体「ガルカネズマブ」に関する日本における販売提携契約締結(2020.10.30)
第一三共の開発製品一覧

抗体薬物複合体が将来のキードラッグ

今後の第一三共の戦略は「3 ADC & Alpha」のようです。DS-8201を中心とした3ADC群とオンコロジー、スペシャルティ、ワクチンです。ここから、プライマリー領域からの脱却と第一三共ヘルスケア&第一三共エスファは今後、事業譲渡の可能性も見え隠れします。
第一三共の主な開発製品は以下の通りですが、やはり注目すべきなのは、ADC(抗体薬物複合体)の3製品(DS-8201, DS-1062, U3-1402)です。この三製品が承認されるかどうかは、今後の第一三共のビジネスに大きく影響するものと思われます。
ADC(Antibody Drug Conjugate:抗体薬物複合体)とは、選択的かつ効果的にがん細胞を死滅させることで、既存の化学療法 剤と比較して強力かつ広い治療域が期待される次世代抗体医薬品
DS-8201を巡るアストラゼネカとの大型提携
2019年、第一三共は「DS-8201」を今後癌領域へ本格参入していくに当たり、「一番有望視している製品」と位置づけ、アストラゼネカ(AZ)とのグローバルアライアンス契約を締結した。
本契約により、第一三共はAZから契約一時金として13億5000万ドル(1485億円)、開発マイルストンとして最大38億ドル(4180億円)、販売マイルストンとして最大17億5000万ドル(1925億円)を受け取る。
DS-1062, U3-1402, DS-7300もグローバルアライアンス締結?

第一三共は、他の3つのADCもグローバルアライアンス締結を模索しております。もしPD-1 PD-L1などに代表されるImmuno-Oncology製剤との相性が良ければ、メルク、BMS、ファイザー、ロシュなどとの大型契約を締結する可能性もあると思います。その時は、また1段階株価が上がるチャンスかもしれませんね。
【人気記事】 営業車で暇な時におすすめの動画配信サービス8社を徹底比較!
【人気記事】 おすすめ転職サイトに登録して情報収集から始めてみよう!
【人気記事】 製薬業界の将来や自分の立場に不安がある人が、まずはじめにするべきこと
【人気記事】 2010年代 国内売上トップ10製品を振り返る!