今後、転職などを検討している人は、次に行く予定の会社、そして今いる会社のパイプラインが将来の市場予測と比べて伸びるのか、縮小するのか気になるところだと思います。
2024年の世界の治療薬別市場の情報が発表されていたのでこれをシェアさせて頂くとともに、日本においてはどうなるのかを検討していきたいと思います。
この記事からわかる事
2024年の日本の領域別市場を推測、検討して将来の転職に向けて備える。

やはり一番のおすすめは、オンコロジー
やはり世界においても、日本国内においても絶対的な領域はオンコロジー領域ですね。世界のマーケットは現在の約2倍になると見られております。これは、中国、アメリカのマーケットが拡大することに影響を受けております。
日本は、オプジーボやキートルーダの様に年間売上1000億円を超えるたびに薬価改定が特別措置として行われるものの、オンコロジー製品の市場は拡大する予定です。
20代~30代前半のMRの方は、機会があればオンコロジー領域担当になる事をお勧めします。
特に、イミフィンジ、イブランス、キートルーダ、オプジーボ、テセントリク、レブラミド、CAR-T関連製品、ADC(第一三共、アステラス)の担当者は、その後も引く手あまたになるでしょう。
ワクチン、免疫抑制薬、皮膚治療薬(乾癬、アトピーなど)
次におすすめの領域は、ワクチン、免疫抑制薬、皮膚関連疾患治療薬です。
この領域はまだまだアンメットメディカルニーズがあり、そして人口に比例して一定の患者数がいますのでまだまだチャンスの多い疾患です。
しかしながら、生物学的製剤が主流の領域になると思いますので、バイオ製剤の情報提供ができる企業への転職を模索しましょう。
抗リウマチ薬、糖尿病、抗ウイルス、抗凝固薬、高血圧、高脂血症は危険?
抗リウマチ薬は、既に何種類かのバイオ製剤が市場を席巻しており、そのバイオシミラーも続々と上市される予定です。
糖尿病治療薬は、アメリカでは市場が大きく今後も拡大する予定ですが日本はおそらくそこまで大きくなりませんし、DPP-4、SGLT-2の後発品もどんどん出てくる予定で、費用対効果などの面でそちらを優先的に使用される時代が到来すると思います。
抗ウイルス薬は、HIV中心で日本は患者数がそこまで大きくなく市場は限定的です。
抗凝固薬に関しては、日本はリクシアナ一辺倒になっていくと思いますので第一三共社員でない限り今後は厳しいと思います。
高血圧、高脂血症も、日本ではそこまで患者数も多くなくARB、スタチンの後発品が1stで使用される時代になる事と思います。
認知症関連領域
高齢化社会の日本で、患者満足度も高くない疾患領域はこの認知症治療薬領域です。
アルツハイマー型認知症治療薬以外にも、大塚製薬のAVP-786やレキサルティのようにアルツハイマー型認知症に伴う周辺症状に対しての治療薬も今後マーケットは広がっていくと思います。
おすすめメーカー
① MSD、BMS、AZ、Pfizer、第一三共、ギリアドのオンコロジー担当
② MSD、Pfizerのワクチン担当
③ Abbvieの免疫系、ギリアド、Pfizer、Abbvie、Amgenなどの乾癬系
④ 認知症治療の一発逆転を願う Biogen、エーザイ
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