アマリン社の状況
売上推移

アマリン社買収のうわさ
既に2年後に売上1000億円を超える可能性があり、特許も10年以上あることから、この「Vascepa®」を保有しているアマリン社は、たくさんのビックファーマから狙われている様です。
ノバルティスはその候補で、先日のMedicines Coを買収してPCSK9阻害薬フランチャイズを獲得して循環器系に再度力を入れる方向性を示しているので、アマリンの 「Vascepa®」 をその循環器領域製品ポートフォリオに加えたいはずだ。
また、ギリアドサイエンシズは、この 「Vascepa®」 と自社のNASH治療薬候補化合物の併用にてNASHへの効果を高められるかを検討する予定でいるようです。その流れで、豊富な資金を有しているギリアドが会社ごと買収する可能性も否定できないのが現状です。
現状のディールだと約2兆円の金額になると見られています。
最重要製品
エイコサペンタエン酸(EPA)製剤「 Vascepa」
魚油のω3脂肪酸・エイコサペンタエン酸(EPA)のエチルエステル・イコサペント酸エチルを成分とするAmarin Corporationの2012年米国FDA承認トリグリセリド(TG)降下薬Vascepa (バスセパ;icosapent ethyl) を心血管疾患(CVD)を生じる恐れが大きい成人がそのリスクを下げるのに使うこともFDAが承認した。これにより米国人1500万人が投与対象となり、一挙に巨大市場を相手に活動することができます。
CVDか糖尿病を患っていることに加えてCVDを生じやすくする素因を2つ以上抱える血中トリグリセリド濃度150 mg/dL以上の成人が心筋梗塞、冠動脈血行再建、入院を要する不安定狭心症を生じにくくするのに最大許容量のスタチンと共に同剤を使うことをFDAは承認しました。
そのような成人患者のVascepa錠剤経口服用で心血管一大事(心血管死、心筋梗塞、脳卒中、冠動脈再血行再建、入院を要する不安定狭心症)の発現率が25%低下することがプラセボ対照第3相試験REDUCE-ITで確認されています。
アマリン社は、今期のVascepaの売上を、約470億円そして2020年は約600億円~770億円を売り上げていくと予想している。
また、アメリカのアナリストによると、2030年までに最大で約3500億円程度を売り上げると推測しております。
Vascepaの売上推移

Vascepaの特許期間
Amarin社の資料を確認したところ、様々なパテントによって複合的に保持している様ですが、2030年~2033年くらいまでの特許保持期間を有している
アマリン社と持田製薬との関係
高濃度EPAと聞いて一番最初に思い浮かぶのは、「エパデール®」を販売している持田製薬だろう。その、持田製薬とアマリン社との関係性を一度確認しておきたい。
ライセンス契約締結
持田製薬は2018年6月、新規高純度EPA製剤の開発・商業化権をアイルランドのアマリン社に導出するライセンス契約を締結した。
アマリンは「米国および他地域」の権利を獲得。日本の権利は持田製薬が保持する。
持田製薬は契約一時金や開発の進展状況に伴うマイルストーンフィー、製品上市後に販売額に応じたロイヤリティを受け取る。
アマリンは持田製薬が保有する新規高純度EPA製剤技術を利用し、米国などで製品開発・商業化を行う予定。
エパデールは、EPAの高純度な精製技術と大量生産能力を持つ日本水産より原体の供給を受けている。
バスセパの主要試験「REDUCE-IT」の結果
- 心血管疾患( 心筋梗塞など )の新規の発症:25%低下
- 心血管疾患による死亡率:26%低下


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