UCBはベルギーの製薬会社で、日本に上市した薬としては「ジルテック」「イーケプラ」「シムジア」「ニュープロ」「ビムパット」があります。中枢神経系と整形領域のポートフォリオを持っている企業です。
UCBについて
UCBの経営課題
- Vimpat, Cimzia, Evenityの価値最大化
- Rozanolixizumab, Bimekizumab, Dapirolizumabの開月成功
- 積極的投資
- 買収したRa Pharmaの開発製品の上市
財務データ

UCBの売上推移


UCBの主要製品
UCBの最主力3製品

主要製品の四半期別売上推移

主要製品の中長期売上(予測)

主な開発品目一覧

Bimekizumabのポテンシャルは高い!?
UCB社の開発中のIL-17A/F抗体 bimekizumabが乾癬領域でヒュミラに完勝(Phase 3)
主要評価項目2つのどちらもヒュミラに優っていて副次転機も勝ちました。詳細は来年に発表になるようですが、乾癬領域は競争激化 https://t.co/fn7BJDH0XF— PharmaValue | 製薬会社の将来 (@pharma_value) 2019年12月7日
【UCBの中長期は好調】
現在上市済みの製品と上市が確定している製品の予想売上推移をみると、中長期もほとんど現在と同水準でありますので、しっかりと先に上市した製品の特許切れを後継品群で補っている事がわかります。この後もいくつかの製品の上市が3年以内に控えていますし、10月にRa Pharmaという企業も買収したので、そのRa Pharmaが持っていた候補化合物群が加わるので、かなり上昇気流になると思います。
【日本で成功している要因】
こちらの会社が日本市場で成功を収めている要因の1つが優れたアライアンスパートナーを持ったことです。まずは、大塚製薬です。大塚製薬と「イーケプラ」「シムジア」「ニュープロ」の国内販売の権利を譲渡する契約またはコプロ契約を行いました。のちに、大塚製薬は「シムジア」の販売権を返還しますがその後にアステラスというまたも強力なパートナーを得ました。そして、「ビンパット」に関しては第一三共とこちらも強力なパートナーを得て、薬剤の拡販に成功しております。当然、製品力もあるものを開発しておりますが、パートナーの選定も完璧な気がします。特に、大塚製薬は脳神経内科、脳神経外科での存在感は抜群で、そのパートナーにイーケプラとニュープロを販売してもらったおかげでグローバルの販売シェアと比較して国内がとても高くなっております。同じてんかん領域の薬剤である「ビムパット」も大塚製薬に任せるのかと思いきや別の第一三共に任せるという変化球を投じました。UCB社内の情報ですと同じてんかん領域の製品を扱う会社なのに、第一三共と大塚製薬に配慮するため2つの部隊があったようです。今後、日本に上市予定のBriviactはどこの会社とコプロするのか?それともここから単独販売を行うのか、注目です。
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